ふなむし - りぼんの墓

from by 魔法少女コンピレーション企画

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lyrics

りぼんの墓


雲形定規を胸にあて
雲にはなれないにしろ
靉靆したい
想像上の死体になって

お誕生日のケーキみたいに
灯台が小さく点る
ささやかな青い砂嘴です
いま

蒼古的りぼんのおばけが
思い出を三つ編みする夜の

小さい字のノート


リピートアフター 未知なる
リピートアフター 未知なる
デリケートに砕け散りながら
座礁したカナリア病院船
瞑目して
こころのなかで
こころのそとの
巻貝のうずまきをなぞります
指先から墨にとけこむミルクになって
マイマイの黙秘にこっくりと頷きます
バレエシューズの肢もうずまき
真っ白いお葬式のよう
揃えたお膝もうずまきです
潜望鏡をくわえて夜景は
とうめいなセロハンを重ねた
やみくもにやみ
やみくもにくも
切りつけるようなサーチライトも
トローチの穴のむこうで薄荷色のまぼろしにして
遠くまで
体温の点描で大切に溶かしていきます

青らむレムのねむりの方へ
矢印になった波が打ち寄せに行きます
打ち寄せてサカナの群れと
そこに昔からあるピアノを大切に犯します
血が出ても
ただ夢見るように見ていました
ピアノの下の王国で
オルゴール職人が組み立てるオルゴール
ギロチン職人が組み立てるギロチン
お祭りの夜
なんでもないわたしは蛍をつかまえた
道という道は
雪降りのように青らんでいて
水銀灯の影を積み上げていて
行き止まりのように立ちつくしてしまう
オルゴールが鳴りやんでも
蛍火のギロチンに三つ編みを咬まれたまま

とうめいな雲形定規になる
血液から遠く突き放されて
瞑目しても
瞼の裏の模様のように
映り込む黒い観覧車
放射状に広がるロイコトームの花序の下で
いまは
リピートアフター 小さい字のノート
わたしの指とわたしの指を組み合わせてつくる
魔法を使えないようにする魔法の環
鏡に飛び散った墨
銀色の部分だけの死体模型になって
飛び去る鳥の飛び去る鳥の形の影だけを受け止める
もうない星の
まだある駅にいて
円襟のブラウスからしみ出す冷たいサカナに溺れる
お祈りをする人の形で
からっぽにわたしを追葬し続ける
むかしむかしあるところに
遊びで建てた小さいお墓

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from metamorphoze, released March 16, 2013

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